TUBASA ~つばさ~
一人残された屋上。
魂の抜けた人形のように私は呆然と立ちすくすしか出来なかった。
突然終わった恋。
愛してるって言ってくれたのに。
『ルカは俺の宝物』って言ってくれたのに。
そんなに簡単に壊れちゃうの...。
私たちってそんなもんだったんだ。
もろい関係だったんだね。
斗馬の最後の言葉が胸に重くのしかかる。
あれは不可抗力だった。
斗馬だってわかってくれると思ってたのに。
でも斗馬の出した結論は、別れだった。
たまらず、その場に泣き崩れる。
...うっ.....くっ.....
短い恋の終わりを全身に感じながら、
泣いた。