TUBASA ~つばさ~
「ダメだったんだ」
「うん、せっかく凛子がチャンスをくれたんだけどね。
斗馬は麗華を選んだ」
「そっか....」
「あっけない恋だったよぉー。生きてく自信ない」
「大げさだなぁ」
「ひどいよ、好きだったんだから」
じわじわ、涙が湧いてくる。
「初めての恋愛だもんね、仕方ないか」
学校帰りのファストフード店。
重い気持ちは引きずったままだ。
「性格が合わないとかで、
嫌いになったんならしょうがないと思うわけ」
「うんうん」
凛子がうなずく。
「なんで光さんのせいで別れなきゃなんないの?
わたしが悪いわけ?」
「ルナは悪くないよ」
「だったらどうしてよ?!」
「ショックだったんだろうね、
あの光さんがあんたを狙ってるのを知ってさ」