秘密の関係*

出会い

ある夜、お母さんにお使いを頼まれました
めんどくさいなぁ~と思いながら
人の少ない夜の道を1人歩いていました

"すみません...."

後ろから声がしました
はっきりした声では無くて
自分に声をかけたのかさえ分かりませんでした
でも道を尋ねたくて困ってる人かもしれないと思い
2秒くらいたって振り返りました

目が合い、周りには誰もいなかったので
わたしに声をかけてるんだなとすぐ分かりました
爽やかな清潔感のある会社員でした

「呼びましたか?」
"はい、ここら辺の方ですか?"
「そうですよ」
"今から軽くご飯行きませんか?"

ナンパかい!めんどくせぇ
そう思いました。

「夕御飯食べたんでごめんなさい」

それだけ言って帰ろうとしました
でもこのナンパ男はしつこくついてくるので
危ない事をしてきそうな人ではないし
実際家帰るのも嫌だなって思ってて丁度良いし
少しならいっかと思って焼き鳥屋に行きました

飲み会の帰りだったらしく、凄く酔ってました
とりあえず話し相手が欲しかったんだなと思い
愛想笑いをしながら話を聞いてました。

話をしている内にいつの間にか自分も楽しくなり
時間を忘れ、束縛してくる彼氏がいることすら
その間忘れていました
そしてそのままLINEを交換してしまったんです
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