レンタル彼氏
①つ
~『①つ』~
「優しくすっから」
『……ん』
私達はこの日初めて①つになったんだ。
私は何もかもが初めてだった。
~朝~
『ん~…ふあぁ~っ…』
私は朝すっきり目覚めた。
『永遠』
反応がない。
『永遠~…??』
バサッ…
掛け布団をめくると
そこには永遠がいなかった。
『永遠!?』
ガラッ!!
『いない…』
リビングにも永遠の姿が見当たらない。
『あれ…??』
リビングの机の上には一枚の置き手紙が。
《ナナへ
俺はやっぱりナナとは付き合えない。
こんな逃げ方ヤリ逃げとか思うかもしんねぇけど、ヤリ逃げじゃねぇから。
俺はナナと付き合えて毎日が楽しかった。
でも、いつまでも俺は夢を見てらんねぇんだ。
今までありがとう。
ずっと、一生あなたが大好きでした。
永遠》
『何…これ』