辛 恋
あれから、毎日
私は、進藤さんのホテルにいた。
たまには、そのまま朝を迎えたり
無理をしてでも
帰宅したり······
その日も、進藤さんに呼ばれて
「ヤッ‥‥モウ・・ムリッ‥‥ハル‥‥」
「‥‥こころっ‥‥くッ‥‥」
·····そのとき·····
「そんな、若い子をつかまえたから
私と別れたいの?」
と、いきなり女性の声が・・
「キャーっ、なに?だれ?」
と、心。
「あら、しらないの?
私は、進藤 佳奈
その、進藤の妻よ。」
「えっ、ハルの?
‥‥‥おく‥‥さん‥‥?」
と、ハルを見ると
ハルは、冷めた顔をして
奥さんを見て
「何しに来た?
人が話がある時は、
逃げ回りやがって。
都合のよい女だな。」
と、ハルは言った。
私が、今まで聞いたことないのない
ハルの声は、怖さがあった。
「あら、今まで一度も
会話がなかったものだから。
なにかと、思ったけど
私だって、忙しいのよ。」
「何が忙しいだ。
金を使うことしか
能がないくせに。」
「あら、私は、貴方のお父様から
頂いたものを使ってるだけよ。
それが、何か?
それと、話しは何かしら
ああ、貴方の弁護士から
連絡あったけど
私は、離婚するつもりは
ないから。
それでは。
あっ、お嬢さん
遊びの相手なら
私は、何も言わないけど
本気には、ならないでね。
進藤大翔は、私の夫だ・か・ら」
と、言うと
部屋から出て言った。
直ぐにホテルの支配人が来て
ハルにお詫びしていた。
ハルは、
「ホテルを出る」
と、言った。