辛 恋

しばらくは、五人で話してると
“ドタ・・バタ~ン”
「はぁっ、はぁっ」と。
「なに慌てて。」
と、ママ。
「いや、日本から来てると聞いて。」
「ええ、壬のお嫁さんの知佳ちゃんと
遥が、来てるわよ。」
と、ママ。
「いえ、いえ、お‥嫁さんとか‥‥」
と、知佳は、しどろもどろ
それをみて、笑っていると
「バアバ?ハルのジイジ?」
と、遥が聞いた。
ママは、
「そうだよ。ご挨拶は?」
「こんにちわ、やないはりゅかれしゅ。」
と、言って頭を下げた。

パパは、びっくりした顔をして
いたが、顔が綻んで
「遥、よくきたね。
ジイジだよ。」
と、言って遥を抱き上げた。

ママは、私の顔をみて微笑んで
くれたから
「パパ、沢山心配かけて
申し訳ありませんでした。」
と、言うと。
「二人が、元気ならいい。」
と、言ってくれた。

壬は、
「パパ、仙道 知佳さん。
俺が、もう少し落ち着いたら
結婚したいと、思っている。」
と、言うと
知佳は、真っ赤になっていて
「はじめまして、壬と心の父親の
柳井 一彦です。
壬はもとより、心も沢山助けて
頂いたと、聞いています。
ありがとう。
とても、きれいなお嬢さんだ。」
「心は、私の大切な友達です。
お礼を言って頂けるようなことは
していません。
壬さんには、私は年も上ですし
それで、良いのか、悩みましたが
こんな、私で良いと言ってくれる
壬さんに着いていきたいと
思っています。
不束ものですが、宜しくお願いします。」
と、頭を下げた。
すると
「ジイジ?ふつかもの?って」
と、遥が聞いていた。
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