アルダ姫の大冒険
ガイはもう呆れて物も言えない。

「ばか。」

その一言を投げやりに言うだけで精一杯だった。

「ばかとはなによ!!」

アルダは少しきつい口調で言った。

「もういい。今日は帰る。」

そういってアルダは出て行った。
ガイはそんなアルダを唖然として見ているしかできなかった。
アルダはアルダで本気だ。
決して冗談で言ったわけではない。
もちろん、世界の広さやモンスターの存在を知っている。
それでも、自分の強さがあると自信があるのだった。
ガイがばかにする理由もわからないまま、
城へと戻って行った。


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