アルダ姫の大冒険
しかし、疲れているアルダにアヤを追いかける力もなく、
どんどん遠ざかるアヤの背中をただ見つめていた。

しばらく呆然と道端に座っていたら、アヤがこちらに向かって走ってきた。
アルダの前で止まると、少し呼吸を整え、荒い息遣いで言った。

「町が、町が元に戻ってる!!」

アヤは飛び上がって喜んでいた。

アルダはそんなアヤを唖然とみているしかできなかった。
まさに、目が点になるとはこのことだ。

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