アルダ姫の大冒険
アルダは有頂天のアヤに何度か呼びかけたが、
まったく耳に届かない。

数十分、その間にアヤは落ち着きを取り戻した。

「すみません、なんだか興奮しちゃって…。」

「いや、いいのよ。」

さきほどとはまったく別人のようにおとなしくなったアヤに
少し動揺しながらアルダが言う。

しばらくの沈黙の後、夢魔の世界から出て一言も話していないガイの口が開いた。

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