アルダ姫の大冒険
その隙にアルダは紫色の大鎌を振り上げ、
そのまま一直線にライルへと向かって振り落とした。
再びライルの叫び声が部屋中に響き渡る。

地の底から唸るような声にアルダたちは思わず耳をふさぐ。

ライルは呻くような叫び声を終わらせると、
体中から光を発し始めた。

その瞬間、鎖が呆気なく弾けとんだのがわかった。

光が消え、そこにいたライルはあきらかに疲れていた。
血がなくともわかるほどに。

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