アルダ姫の大冒険
アルダはよけたが、
少し反応が鈍かった。
ディースの爪はアルダの左頬をかすった。

ルダの頬からは見事なほどの赤色をした鮮血が垂れる。

「アルダ様!!」

驚いたサルトが慌てて参戦しようとする。

「来ちゃダメ!」

しかし、慌ててとめるアルダ。
あくまで自分でディースを倒したいのだ。

「しかし…。」

「大丈夫…。このくらい。
このくらいじゃ私が根をあげないのはあなたが一番知っているはずよ。」

ルトは少し押し黙り、こくりとうなずき、取り出した矢をしまった。

それを確認したアルダはにこっと笑ってディースのほうを向いた。

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