アルダ姫の大冒険
「サルト!」

アルダの元へ駆け寄ろうとするサルトにアヤがストップをかける。

「離してください!」

サルトは必死にもがく。

「やめときな。」

横で腕組みをしていたガイが呟く。

「でも…。」

「さっきアルダの動きが一瞬止まったでしょ。
あれ、ディースの魔術にかかってるのよ。
目の前で拝めるとはね。」

アヤが唇の端をあげて言う。

「そんなのんきなこと言ってる場合じゃ」

「見てみな。アルダの目は死んじゃいねぇ。
頭混乱してるってのにたいしたものだ。」

サルトの言葉を遮ってガイがため息をつきながら言う。

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