アルダ姫の大冒険
ディースは血がでない自らの左肩を右手で抑えている。
血はでなくても痛みが相当なものだと物語る仕草だ。

しかし、それはアルダにも言えること。
魔術でまだきっちりと足元が定まってない上、
左肩をやられている。

お互い同じような体勢でにらみ合いが続いた。

アルダのほうが痛みが小さかったのか、
アルダがさきに飛び掛った。

それをバックステップで後ろに仰け反り、
さらに右手をアルダに向かって振り下ろす。

アルダはよけきれなかったが、
それは有効打にはならなかった。

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