アルダ姫の大冒険
アルダは、妙に大人びた12歳だ。
なんて思いながら口を開いた。
相手は占い師でもある。
隠し通すことはできないと悟ったのだ。

「本名はアルダ・グランヒィノールよ。」

ミラルはグランヒィノールと呟くと
口角をあげてにやりとした。

「グランヒィノール。
ネパラルの王家の姓ね。」

アルダはこくんと無言でうなずいた。
ミラルはどうりでね。
と言いながら再びイスに座った。

「ネパラルの王家の血を引くものがいればいいでしょ。
悪魔の祈り、ただで差し上げるわ。
でもね、ひとつ条件があるの。」

条件?アルダは聞き返した。

ミラルはえぇと言ってガイを指差した。

「私が彼のお嫁さんになることが条件よ。」

アルダ達は声無き声で驚いた。
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