アルダ姫の大冒険
そして、運命のことを聞かれ、
ミラルは間をあけて口を開いた。

「それが過去にあったできごとなの。
歴史は繰り返されるものなのよ。」

「はっ?」

ミラルの言葉にさっぱり意味のわからないガイは
はっ?と言うしかなかった。

「知っているでしょ。
魔神と竜王は同時に滅びてしまったことを。
再びそうなるのよ。
この世に魔神は復活しない。
そしてまた、竜王が永らえることはないのよ。」

「言っている意味がわかんないんだけど。」

「そのまんまよ。
ただあなたは運命を受け入れればいいの。」

何がなんだかさっぱりなのはガイだけではなかった。

そばで話を聞いていたアルダたちの頭も混乱しつつあった。

そんなアルダたちを見てミラルはため息をついた。
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