運命なんてありえない(完結)
暗黒時代を終わらすもの
〜プロローグ〜暗黒時代
社会人になって初めての夏
私は人生で1番輝いていた。
梅雨が明けて、どこまでも続く青空の下でたくさんの友人や親族に囲まれて、大学時代から付き合っていた元旦那と生涯を誓った
そう
『元旦那』となったのだ
結婚式から2年経ち、新婚気分も薄れてきた頃に突然切り出された
『離婚』
実は薄々気付いていた
他に女ができたこと
その子にもきっと「運命だと思った」なんて言葉を吐いていたんだろう
今思うとチョロかったな私…
幸い正社員で働いていたし、子どもはいなかったので、離婚してすぐに一人暮らしを始め、スタートした私の暗黒時代
< 1 / 75 >