運命なんてありえない(完結)


12月に入り、ワールドカップ本戦の地へ降り立つ

高梨グループからはキャプテンであるナンバーエイト、フランカー、フルバック、ウィングの俺の4人が選ばれている


見知った顔が3人もいるといつもと変わらない



初めてのワールドカップに緊張よりもワクワクの方がでかい


サッカーのワールドカップと同じく、本戦は予選リーグから始まり各リーグ上位2カ国が決勝トーナメントへと上がる


日本はまだ1度も決勝トーナメントへ進出したことがない









今回のワールドカップの予選リーグも格上が2カ国と格下が1カ国と条件は厳しかったが、格上1カ国に勝利するという大金星を上げ、史上初の決勝トーナメントへと駒を進めた



決勝トーナメントでは初戦で惜敗する結果となったが、全試合でトライを決めた俺の名前は期間中テレビで見ない日はなかったよと帰国してすぐに拓さんが電話で教えてくれた。



スポンサー契約も増え、知名度も格段に上がった







社会人1年目が残り数日となった頃、待ちに待った『果報』はやってきた




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