Death carried
車内からジュラルミンケースを取り出したジェイソン。

バニングらが見守る前で、慎重にケースを開く。

…中に入っていたのは、アンプルに納められた、一見するとワクチンのようなもの。

「数日前の事だ。バイオセーフティーレベル4に指定されたある施設から、ウイルスが強奪された」

バニングが言う。

バイオセーフティーとは、細菌・ウイルスなどの微生物・病原体等を取り扱う実験室・施設の格付けであり、レベル4は、最高レベルだ。

レベル1は、通常の微生物実験室で、特別に隔離されている必要はない。

一般外来者の立ち入りを禁止する必要はないが、16歳未満の者の入室を禁ずる。

実験室での飲食・喫煙を禁ずる。

微生物を取り扱う人物は、病原体取り扱い訓練を受けた人物でなければならない。

レベル2は、レベル1に加えて実験室の扉には、バイオハザードの警告が表示されなければならない。

許可された人物のみが入室できる。

実験中は窓・扉を閉め、施錠されなければならない。

施設にはオートクレーブが設置されている事が望ましい(実験室内にある必要はない)。

生物学用安全キャビネット(クラスIIA以上)の設置。

基本はその中で作業する(エアロゾルが発生しない作業はキャビネット外でも可)。

実験者は、作業着または白衣を着用しなければならない。

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