Death carried
そしてバニング達は、そのウイルスが、フリーランスの運び屋ジェイソン・マーティンによってワシントンへ運搬中という情報を摑み、こうして阻止しに来た訳だが…。

「ミスったな」

バニングが苦虫を噛み潰したような顔をする。

「どういう事だ?」

「…施設から強奪されたエボラウイルスは、こんなもんじゃあない。これじゃ強奪された量の、せいぜい半分だ」

ならばもう半分は、一体どこへ消えたのか。

「お前は切り捨てられたんだ」

バニングはジェイソンに言う。

「ウイルスの残り半分を持ち去る為、731は半分の運搬をお前に任せた…囮にする為に」

< 28 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop