Death carried
「だがSASの出なんだろ?」

ヒューがジェイソンに問い掛ける。

「折角の特殊部隊員の腕を、只の運転手で眠らせとくには勿体無い」

SAS、英国陸軍特殊空挺部隊。

機械化された近代戦争において敵陣内での主要施設(通信、輸送など)の潜入破壊工作専門の特殊部隊としては、世界で2番目の特殊部隊である。

陸軍の部隊で、特殊空挺部隊とは、第二次世界大戦中に空挺作戦による敵陣への進入を想定して生まれた名称である。

現在の各国に置かれている特殊部隊の手本となった。

特殊空挺部隊と訳されるが、現在の部課は空挺・海挺・偵察・山岳に分かれており、破壊工作や敵陣付近での軍用車による偵察活動だけでなく、イギリス国王など国内外の要人の警護、テロ行為に対する治安維持活動、人身および捕虜の救出作戦の実行など、幅広い分野で活躍している。

モットーは『Who Dares Wins(危険を冒す者が勝利する)』。

世界各国の特殊部隊の祖とも言われる部隊だ。

ジェイソンは、その第22SAS連隊A中隊に所属していた。

第四次世界大戦で最大の激戦区となったイギリスで、ジェイソンは作戦行動に参加し、辛うじて生き残った数少ない生存者の1人である。

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