Death carried
AA12を構え、トリガーを引こうとするバニング。

発射速度は毎分300発におよぶ軍用散弾銃AA12だが、発砲時の反動は驚くほど少ないものとなっている。

しかし。

「止せ!こんな所で散弾銃を撃つな!」

ジェイソンがバニングを止める。

車内には一般の乗客もいるのだ。

巻き込んでしまう。

「くっ!」

思うように撃てない事に苛立ちながら、バニングは銃口を下げて731を追った。

窓から身を乗り出した731は、そのまま車両の屋根へとよじ登っていた。

150キロ近い速度の車両の屋根に上るとは自殺行為だ。

テロリストが落下して勝手に死ぬのは構わないが、そのショックで奴の持つウイルスがばら撒かれてしまうのは避けなければならない。

バニングとジェイソンも、後を追って屋根に上がった。

< 43 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop