Death carried
ストーンコールドの首を摑み、ジェイソンは車両の屋根スレスレの所まで寄せる。

「お前は依頼者を使って俺を利用し、テロの片棒を担がせようとした。戦中も戦後も、他人を利用する事ばかり考える悪党だ…生かしておいても碌な事はない」

冷徹な眼が、ストーンコールドを見据える。

ジリジリと、車両の端に追い詰められるストーンコールド。

「ぐ…くそっ!」

必死に踏ん張り、抵抗するが、足の力が入らない。

ストーンコールドの踵は、既に車両の屋根からはみ出してしまっている。

「このっ!」

落とされる訳にはいかない。

ジェイソンの顔面に頭突きするストーンコールド。

それでもジェイソンは怯まない。

「お前にはハーグ条約も生温い…俺が死罰をくれてやる」

ジェイソンの手が、車両の屋根ギリギリに立つストーンコールドの首から離れる。

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