Death carried
男はジェイソンに言う。

「サラリーマンか?」

「…配達業だ」

穏やかな声で答えるジェイソン。

「スーツを着た?」

「どんな職業でも身嗜みは大事だろう…オタクみたいな例外もいるが」

「ネクタイって奴が苦手でね…まともな勤めはできないんだ」

「そうらしい」

「何を配達してるんだ?」

「ちょっとした小包ってとこか」

「外に配達の車は停まってなかったが」

「救急車が怪我人を運ぶとは限らないだろう?既に死体かもしれない」

「小包の中身がプレゼントとも限らない」

そう言って。

タトゥーの男は言葉を切った。

「敵対するマフィアのボスの生首かもしれない」

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