Death carried
「しかし…」

葉巻を床に投げ捨て、軍靴で踏み消しながら、ゴーストは操縦席の方を見た。

「なかなかの逸材を見つけたな、バニング。不時着機からの取得物の搬出、輸送機への積み込み、そして輸送機の操縦まで…大した手際だった」

「操縦や搬入搬出だけじゃない。特殊作戦行動もお手の物だ。ただの輸送兵じゃない」

バニングもまた、誇らしげに操縦席を見る。

…このC-17輸送機を現在操縦しているのは、ジェイソンだった。

彼はあのテロ事件の後、職を失っている所をDisposableにスカウトされ、正式にメンバーとなった。

後にバニングが知った事だが、彼は車両だけでなく、船舶や航空機、果ては重機などの特殊車両などの操縦運転の知識も持っていた。

正に輸送のプロフェッショナルだったのだ。

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