勘違いも捨てたもんじゃない
どうして今日はこんなぶっちゃけトークをしてしまっているのだろう。かなり長い間、武蔵さんに会って無い事、連絡もしていない事、安住さんに話してしまった。
そして、何故か、またベッドに並んで横になっていた。何もしていないがこれも〇〇ートークと言うのだろうか。何故、平然と横になって話しているのかが不思議。…こんなこと。…武蔵さんが好きなのに。凄いところの社長さんで、素敵な人がほぼ全裸で横に居るという状況…。流れとはいえ…駄目な状況じゃん……。
「そんなに忙しくさせているつもりは無い。忙しくても、会おうと思えば会えるはずだ。俺の目をかい潜ればいいんだし。やろうと思えばできない事は無い。何か考えがあって、敢えて、会わない、連絡しないようにしているんだろ。まあ、俺の性格を把握してるということだ。武蔵が君と一緒だと解ると私はありもしない用をでっち上げて武蔵を呼び出すだろうからな。それも、いい感じになった頃合いを見てだ」
そこに関しては言い返したりしない。そうされたからといって、それはわざとだからと、行かない訳にはいかないだろうから。
「……私も、私は…忙しいと解っていてそれ以上無理はって思って…、連絡もしてません。勿論、押しかけるような事も…」
本音は押しかけたい…。という衝動にかられる時もある。
「何故我慢する?身体、寂しかったら、シようか?」
…何を…全くこの人は。…こっち、見ないで欲しい…。だとしたら、私は武蔵さんとは、まるで…それが欲しいだけみたいじゃない…。ううん、それだけじゃなくて相手は誰でもいいってことになるでしょ…。もう…。
「…違います、結構です!」
「ハハハ、あわよくば、嘘のような本気の話?」
「あ、…もう、…」
それだけじゃないけど、それも…あって欲しいのは本音…。本音は隠してるってことだ……。
「もしかしたら、会わなかったり連絡しなかったりで、試されてる部分もあったりしてな…」
「私の気持ち…。こっちから何かしなければ、…受け身だけの気持ちなのか、って事ですか?」
「んー、それもまあ無いとも言い切れないだろ?俺からばっかりなのか、みたいな気になるかもな。それは寂しいものだよ。好きなら表さないとな。単純に、気がないのかと思ってしまう」
「受け入れていても…本当に私が気があるのか、って事ですよね?」
「気があるの、気って、どういう気なんだって。……そうだな…君の事をちゃんと知りたいと思っているんじゃないかな?勢いみたいなモノもあって、すぐシたんだろ?」
「…」
「そこは、はい、だろ、正直に。そうだろ?」
「はい。…はい」
解るものなんだ…。
「それだけじゃないって思っていても、何だかどうだろうって、なったんだと思うよ?頭ではいいように理解して自分を慰めようとしてみたり、だけど実際関係性は?と。不安にもなる。会ってないんだから、余計な」
「…」
「だから、はい、だろ?」
「…はい」
「人の色恋に口出しはできないけど。…様子見なのかな。確信の確認?期間が空いて、大切だと思えば動くだろ。男と女は求めるモノとか、求め方は真逆だと思っていた方がいい」
…え。
「男は、まあ年齢にもよるけど…早く欲しいと思う。女はじっくり、ムードを大切に攻めて欲しいと思う。あながち間違って無いだろ?」
それはつまり、あっちの、その事ですよね?
「至るまでの事だ。期間も含め、じっくり丁寧に攻めて欲しいだろ?」
「…」
「はい、は?フ、まあ、人それぞれって言う事か」
そうだとは思う。…雑にされるのは嫌だと思うけど、期間も行為も。
「俺は…」
「あー、安住さん、さっきから俺になってます」
何か雲行きが怪しくなって来たから喰い気味に話し掛けた。
「…普段は、俺って言うって言ったよ?」
では、私は、安住さんの普段に馴染んだという事なんだ。…。