禁断の恋
なんか天気悪い…? 


やだな。雷鳴りそー。 


「おっ!料理作ったん?うまそうだな!食うか!!」

「うん♪」


私達はそう言って、ご飯を食べた。 


「美味しかったよ。サキ、料理作れたんだな。」


「当たり前だよ!これでも女の子だよ?!」


「そうだよな〜…下着姿見ちゃったし、女じゃないとは言えんわ!!」


そう言われて、赤くなったのが分かった。 


「〜っ意地悪!!お兄ちゃんが悪いんだからねっ?!」


「アハハ(笑)ごめん。ごめん。」


「もうっ…あっ!DVD見よっか?」


「そうだな。見るか。」


コテコテのラブストーリーを見る。 
お兄ちゃんに下着姿見られた後だし、片思い相手でもあるから、一緒に見るのは恥ずかしかったかも… 


テレビの中で今人気の女優と男優が激しいキスをしている。 


わっ…!! 


おもわずうつむく。 


お兄ちゃんを見ると、平然と見ていた。 


お兄ちゃんは私の視線に気付いたのか、 


「なに?照れてんの?」


「うぅっ…」


「プッ!子供だなぁ。」


「子供じゃないよ!」


「じゃぁ、キスした事あんの?」


「…あるよ!」


お兄ちゃんと唇がぶつかった時だけど… 


「そう言うお兄ちゃんこそあるの?!」


「たりめーだろ。」


テレビの中では、激しい絡み合いをしていた。 


「じゃぁ、エッチは?」


お兄ちゃんはそう言って、意地悪そうに笑っていた。 


「それは…あ、あるよ!」

「ふーん?ほんとに?」


「ほんとに!!」


実はする前までだけど…
初めてはお兄ちゃんがいいって叶わない思いを抱いていた。
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