禁断の恋
朝起きると、目の前にお兄ちゃんの顔があった。 


キスしてるワケじゃないんだけど。 


やっぱり、好きだなぁ。 

さすがにキスはできなくてお兄ちゃんに抱きついた。

「ん…?…ちょっ、サキ苦しい……。」


「へぇ?あっ!」


おもいっきし抱きしめてた!しかも変な声でちゃったし…恥ずかしい……


「クスッ。俺が朝ごはん作るから。まだ寝ててもいいよ?」


「ううん。起きとく。」


それを聞くと、お兄ちゃんは出ていった。 


私は着替えてからリビングに行くと、すでに用意が出来ていた。 


「すごいね!お兄ちゃん料理できたんだ!!」


「たりめーだろ!昨日の俺と同じ事言ってるし。」


昨日…
昨日の事を思いだして、顔が赤くなる。 


お兄ちゃんはそれに気付いたのか、


「もう昨日みたいな意地悪しないから。」


と言って薄く笑った。 


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