禁断の恋
「白井葵!入っていいぞー!!」


「ガラガラ」


葵かぁ。私の幼なじみでもいたなぁ。小学生の時に転校しちゃったんだよね。 

転校生を見ると、まさにその葵がいた。 


「葵っ?!」


「サキっ!!
このクラスだったんだぁ!よかったぁ(≧ω≦)」


葵は茶色いキレイに巻いた髪にかわいい笑顔。 


なんとなく変わってないな…。 


このクラスに葵が来た事で安心できた。 


「白井と三浦は知り合いなのか。ちょうどよかった!三浦のとなりの席だ。じゃぁ、自習しろよー。」


先生は足早に教室から出ていった。


「サキ〜!」


「あおい〜!」


そう言って、なにかのコントのように抱きついた私達。クラスの女子がいいように思うはずがなかった。 

「うるさいんだけど〜」


「白井さんも〜サキなんかと仲良くしない方がいいよ〜。」


「そうそう。男タラシだし〜〜。」


そう言われ私は葵から離れた。 


葵を巻きこみたくなかった。 


「私はサキと親友だもん。ケンカはするかもしれないけど、無視とか、イヤミとかは絶対言わない!!一人を大勢でいじめるなんて卑怯だよ!!」


「葵…」


みんな何も言わなくなった。このままここにいるのはヤバイかも。 


女子がコソコソ言ってるし… 


「葵。出よう?」


私が荷物を持ってそう言うとおとなしくついてきた。


教室を出るとちょうど達也が前を通った。


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