ふたりで


余計なお世話だ!
と、心の中で叫びつつ、表面上は冷静に、
「真愛と俺の事は、君たちには、全く関係ないから。彼女は、幼なじみ以上に、俺の大事な人だから、覚えておいてね! 理解して貰えたかな?」
ゆっくり、そしてはっきりと、彼女達に言葉を
言い放った。

「もう、こういう事は、止めてもらいたい。はっきり言って凄く迷惑なのは、君たちのほうだから。」

彼女達は、言葉もなく、すごすごと、立ち去っていった。

「大丈夫か?」
俺は、うつむいている真愛を抱き寄せ、声をかけた。

「ごめん! 真愛が言っていたのは、こういう事だったんだな。俺が軽く見すぎてた。」

「うん、ありがとう。でも、中学や高校と違って、言葉で言ってくるだけで、暴力的な事は、ないから。」
まだ少し震えている真愛は、俺の胸に顔を埋めて言う。

そうなんだ、女の子も本当に怖いんだと、痛感した。やはり、そろそろはっきりさせないと。

改めて真愛を自分の彼女にしなければと、自分自身に言い聞かせた。
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