ふたりで
ひとつに
12月20日、こーちゃんの部屋で、ふたりのバースデーパーティーをした。
プレゼントは、すでに指にはめているので、交換などはしない。
私が焼いてきたチーズケーキの上に、ホワイトチョコレートを飾り、蝋燭は2本。まさか、ふたりの年齢を足して38本立てるわけにはいかないので、『ふたり』と言う意味を込めて、2本にした。
ピザやポテトは、ピザ店から買ってきて、私の好きなシーフードサラダと、こーちゃんの好きな具だくさんのミネストローネスープをふたりで作った。
ワインで乾杯をしたいところだが、一応まだ未成年だから、炭酸のシャンパンで乾杯をした。来年は、ぜひともワインにしよう。
そして、私は、今夜こーちゃんに私自身をプレゼントするという一大決心をしていた。
私を大事に思っているこーちゃんだから、大丈夫だと思っているが、私から、どう言えばいいか、いろいろ言葉を考えてみた。
しかし、うまく言えない。
その場の流れにまかせるしかないと言う結論に達した。
夜、9時頃、こーちゃんは、
「そろそろ送るよ。」
「もう少し一緒にいたい。」
と言って、私はこーちゃんにもたれかかった。
こーちゃんは、わたしにキスして、
「真愛、愛してる。」
と言ってくれた。
「真愛、これ以上は、抑えがきかなくなる。送る!」
と私の身体を放そうとする。
「こーちゃん、私をこーちゃんのものにして。」
とうとう私は、言うことができた。