ふたりで
兄貴と
3日後、こーちゃんから、幸と私に会いたいから、とメールが入った。その日は、バイトだった。幸に都合を聞くと、明日は、大丈夫と言うので、こーちゃんには明日会うことにした。
次の日、コーヒーショップに着くと、こーちゃんは先に来ていた。
幸と飲み物を買い、席に着く。
「幸さん、真愛、この間は、イヤな思いをさせてしまって、申し訳ない。
あれから、結香ちゃんに、妹のようにしか思えないと、はっきり自分の気持ちを伝えてきたから。」
「それで、相手は、納得したの?」
と、幸。
「納得した。彼女一人っ子だから、兄貴に甘えたかったらしい。まだ、母さんたちが結婚してないのに、先走ってすみませんと、謝られた。」
「俺は、真愛だけだから。これからも真愛しか目に入らないから。それは、幸さんにも、宣言しておくよ。」
「わかった。私はそれでいいよ。真愛は?」
「こーちゃん、私の為にありがとう。突然の事だったから、私も動揺して迷惑をかけて、ごめんなさい。」
「いや。真愛が俺に不信感を持ったのは、彼女として当然のことだから。すべて俺の浅はかさが原因!本当にごめん!」
こーちゃんは、深々と私たちに頭を下げた。