手のひらを太陽に
出逢いは必然的に
朝から底冷えする3月10日 AM9:30
スーツに身を包み
カッチリとした印象の中年の男女が1枚の紙を貼り出す。
紙がおちないように、画鋲で四隅を留める。
一礼して、その場を去ったのと同時に
100人以上が紙に群がった。
『キャーー!!!受かってる!!!!』
『高校も一緒だね!!!!!!』
『……。 お母さん、ごめんね……。』
様々な声が聞こえる。
「私も見たい。お母さん、待ってて。」
そう告げて、人を掻き分け掻き分け
何とか掲示板の前に着いた。
「私の番号は、1555だよね。」
視線を1500番代に移す。
1510…1520…1530……1540…………1550……………………
1551
1552
1554
『っつ!!!』
スーツに身を包み
カッチリとした印象の中年の男女が1枚の紙を貼り出す。
紙がおちないように、画鋲で四隅を留める。
一礼して、その場を去ったのと同時に
100人以上が紙に群がった。
『キャーー!!!受かってる!!!!』
『高校も一緒だね!!!!!!』
『……。 お母さん、ごめんね……。』
様々な声が聞こえる。
「私も見たい。お母さん、待ってて。」
そう告げて、人を掻き分け掻き分け
何とか掲示板の前に着いた。
「私の番号は、1555だよね。」
視線を1500番代に移す。
1510…1520…1530……1540…………1550……………………
1551
1552
1554
『っつ!!!』