手のひらを太陽に
状況が把握出来なかった。

いつもいつも仏頂面の太陽さん。
どうして、私に差し出してるの?


『これ飲めば落ち着くよ。多分だけど…』


初めて聞いた太陽さんの声は
あまりにも優しくて、透き通っていて
なぜか涙が溢れた。

理由はなぜだか分からない。

初めて話しかけられたからなのか、
彼の優しさに感動したのか。

検討もつかない。


でも、一つだけ言えるのは
太陽さんはいい人だって事。

もっと彼を知りたいと思ってしまうのは
なぜだろう。


無い物ねだり……なのかな?
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