手のひらを太陽に
ーーーーーーー1556

『なっ!!!』
言葉と同時に込み上げてくる涙。


どうして…………

それから何度も見直した。

2度、3度、、、
気付けば周りを囲んでいた人混みは少なくなっていた。


人混みがなくなったことによって
お母さんも掲示板の元へと来てたようだ。


『海美……。』


ーーー聞きたくないよ。そんな悲しい声。

『お母さん。ごめんなさい。お母さん…ごめんなさい。おかあっさんっ…ごめん"なざい!!!!!』

情けなくて、申し訳なくて、涙が止まらなかった。

嗚呼、なんて親不孝なのだろう。
嗚呼、いつから歯車は狂ったのだろう。
嗚呼、この世界はなぜ私には優しくないのだ……。

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