星に願いを

理緒「せっちゃんは姫にならないの?」

芹明「私は総長だ。姫はできない。」

理緒「姫は総長の彼女じゃなきゃいけないなら、私はくうちゃんの彼女じゃないよ?」

まだ、告ってねーのか。

芹明「総長が守りたいと思う女も姫にする。つまりは彼女にしたい女を姫にしてる場合もある。」

理緒「くうちゃんは私のこと彼女にしたいって思ってくれてるのかな?」

じゃなきゃ姫にさせねーだろ。

芹明「じゃなきゃ、今まで姫を置かなかった空海が姫にするわけないから。」

理緒「せっちゃんは女だけど守られないの?」

芹明「あぁ。総長だからな。総長はみんなを守るのが仕事だ。たとえ女であっても総長という肩書きがある以上、自分の命を犠牲にしてでもみんなを守らなきゃいけない。」

理緒「お母さんもそうだったの?」

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