星に願いを
《連SIDE》
芹明だ。
部屋から出てきたんだな。
芹明「何か用か?」
連「話したいことがある。」
芹明「何だ?」
口調は相変わらずだな。
連「本当に許婚を解消するのか?」
芹明「お前の頑張り次第と私の親の頑張り次第だな。」
芹明の瞳がまた闇に染まってる。
光を探すのを諦めたのか?
連「芹明。なんで、また闇に染まった?」
芹明「もともと染まってた人間だ。そう簡単に闇から救われるはずがない。」
連「少なくとも秋生たちの時は救われてた。」
芹明はなんで独りで背負おうとするんだ?
前みたいに頼ってくれないんだ?
芹明「用はそれだけか?」
連「ちょっと来い。」
芹明を引っ張って俺の部屋に入れる。