溺愛彼氏と無口なお姫さま
か、可愛すぎでしょ〜





なんか、いつもより喋ってくれるし

名前2回も呼んでくれるし。






「……な、なんでもないよ?」






完全に自分の世界に入っていたことに気づき

ハッとして我にかえる。






「………………そう?」



「う、うん‼︎……あ、これ。」






すっかり返すのを忘れていた携帯を返す。





携帯を鞄にしまっている彼女に






「じゃあさ、映画でもいい?小説を元にしたやつで恋愛系なんだけど」



「……………」






コクッと頷く寺坂。






「ん。じゃあ、後で時間はメールするね?

一日中空いてるんだよね?」



「……………うん」






と、ここで寺坂のうちに到着。

あ、ちなみに金曜は図書館、定休日で…

即家へ。






「じゃあまた日曜な。メールするから」



「………………」






いつも通りペコッとお辞儀し家へと入っていく。





それを見届けてから

俺は日曜を楽しみにしながら帰路についた。
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