溺愛彼氏と無口なお姫さま

俺の家から学校まではそれなりに距離があり、俺は自転車通学。

まあ、これもいつものことだから。






急いで駐輪場に行き自転車を出して校門に向かう。






「ありがとう。待っててくれて」



「…………」



「あ…バッグ持つよ」



「…………ありがと」






寺坂は一瞬迷っていたがすぐバッグを差し出した。





寺坂のバッグと自分のバッグを自転車のカゴに入れ寺坂と並んで自転車を押していく。