ただ、貴方に逢いたい
お姉ちゃんに寄り添うようにベットに寝転んで眠りにつく。疲れているから夢も見ないかと思っていたのに……海音くんがいつもと同じように隣を歩いている夢。なんてことない夢なのに……もう二度と叶うことがないと知っているからこそ眠りながらすすり泣いてしまう。
そんな私をお姉ちゃんは一晩中抱き締めてくれていた。
予期せぬ事故で海音くんは手の届かないところへ逝ってしまった。
あの幸せだった日々はもう二度と戻らない……。
通夜の夜、おばさんに呼ばれて海音くんが眠る部屋へ。
あゆむくんとのりこちゃんも一緒に来てくれた。2人とも辛そうだけどしっかりと私を支えてくれる。
海音くんの亡骸は、やっぱり眠っているようにしか見えなくて……いつものように名前を呼んでくれるんじゃないかと思ってしまう。
「これね、海音があの日持っていた鞄から出てきたのよ。可愛らしいラッピングでしょ?……倫ちゃん、開けてみて」
言われるままに掌サイズのプレゼントを貰い、ラッピングをほどいてく。開けた中から出てきたのは私が欲しかったもの。
「ーーー三日月に座るうさぎのペンダント…!」
ポタポタと涙が溢れてくる。
そんな私をお姉ちゃんは一晩中抱き締めてくれていた。
予期せぬ事故で海音くんは手の届かないところへ逝ってしまった。
あの幸せだった日々はもう二度と戻らない……。
通夜の夜、おばさんに呼ばれて海音くんが眠る部屋へ。
あゆむくんとのりこちゃんも一緒に来てくれた。2人とも辛そうだけどしっかりと私を支えてくれる。
海音くんの亡骸は、やっぱり眠っているようにしか見えなくて……いつものように名前を呼んでくれるんじゃないかと思ってしまう。
「これね、海音があの日持っていた鞄から出てきたのよ。可愛らしいラッピングでしょ?……倫ちゃん、開けてみて」
言われるままに掌サイズのプレゼントを貰い、ラッピングをほどいてく。開けた中から出てきたのは私が欲しかったもの。
「ーーー三日月に座るうさぎのペンダント…!」
ポタポタと涙が溢れてくる。