【短】狂愛彼氏 ーキミが大人になるまではー
尚
尚(ひさし)
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「一週間くらい、会いに来るのやめてもいい?」
僕の可愛い木葉がそんなことを言い出すものだから、僕は気が気でなくなった。
「どうしたの?」
「テスト前だから、勉強しなくちゃ」
わからない……
中学時代のテストなんて、寝ていても良い点がとれた僕には……
木葉がなにを言っているか、全くわからない……
「木葉、そんなに頭悪かったの?」
「しっ、失礼な!これでも、20番位内くらいにはいるよ?」
そんな膨れ面をされたところで、可愛いだけだ。
それで怒っているつもりかい?
そもそも20って、威張れるものなのか……?
僕は物心ついたときから傍にいたこの子を
一日も早く……
『自分のもの』にしたくて、仕方がない。