プラネタリウム
今日は花火大会。
でも私には関係ないイベント。
バイト先の窓の外には浴衣着た女の子やおしゃれした人達が見えた。
楽しそう…。
りこもお祭り行くって行ってたなぁ。
そんな事ばっかり考えてた。
「佐藤さん、あがっていいよ」
バイト終わった。
家に帰って寝よう…うん…決まり。
「お先に失礼します」
「お疲れさん」
外に出るとりこがいた。
何でいるの?
ゆうりくんは?
「あかね‼祭り行くよ‼」
「………無理」
「いいから」
無理矢理…。
「ゆうりくんは?」
「知らない‼」
えっ?ケンカしたのかな?聞いていいのかな?
「何か…あったの?」
「別に」
いつも通りのりこ。
もしかして私に気を使ってる?
「私の事気にしないで‼楽しんできて‼」
「何であかねに気使うの?全然使ってませんけど」
そうですか…。
どうでもいい話ししながら来てしまった…。
お祭り。
人であふれてる。
いつぶり?小学校以来かも。
中学校の時は毎年具合悪いとか断ってきたし。
そこにはゆうりくん…と北斗?
ハメられた…私。
ゆうりくんと北斗は仲良さそうに話してた。
「ゆうりー‼お待たせ‼」
ゆうりくんは手をあげた。
北斗は…「お疲れ」
「うん…人すごいね?」
「そうだな」余裕な顔。
気乗りしないな。本当は。
だけど会いたかった。
本心は嬉しかった…でも会いたくないあの子達も来てるはず。会いたくないし、話しかけられたらまた情けない私を北斗に見せる事になる。
もう…そんなの嫌だ。
その時、あの日言われた「前向け‼俺いるじゃん‼逃げないから」あの言葉。
だから、逃げるのやめよう。
どこにいたって私は私。
それなら逃げないで堂々としていよう。
そう強く強く思ったから「北斗お腹すいてない?」って手を握って歩きだした。
二人で一緒に大勢の中を歩くのは初めて。
夜にデートもいいね。
話してる事も変わりないのに雰囲気が違うだけで全然違う会話にも感じた。
前を歩くゆうりくんとりこは見てるこっちの身にもなってほしいほどラブラブしてる…。
「北斗はゆうりくん知ってたの?」
「同じ中学だし、よく遊んでた。地元一緒だし」
「そうだったの…知らなかった」
「知らなかったのあかねだけじゃないかな…」
そうなんだ…。
って事は「りこも知ってたの?」
「知ってたと思うけど」
そうなんだ…。
知らなかったの私だけ…。
多分、周りをちゃんと見ていなかっただけ。
これも私の悪いところ。
「あそこで花火見ようよ‼」
りこ…楽しそう。
私たちは四人でその場所に行こうとしたとき…。
「あっ…」
さゆり…りくと…くるみ…。
会いたくないメンバー。
くるみは何事もなかったように「あかねじゃん」
「久しぶり…」
「噂の彼氏さん?」
「そうだよ…」
他二名も来た。来なくていいのに。
「北斗、あかねちゃんの元彼のりくと。今は私の彼氏」
あきらかに不機嫌そうな北斗。
「何の用?邪魔しないでよ‼」とりこ。
「邪魔だった?ごめんね。」とさゆり。
このやりとり長く続きそうだったから…
「花火始まるよ。行こうよ」と私。
この場を去ろうとした時…。
「今も何されても反応薄いの?」
はっ…?
一パシッ一
気付いたら私…りくとにビンタしてた。
「あんたと北斗一緒にしないでよ‼あんたの事、悪いけど一度も好きだと思った事ないから‼周りが決めたから…一人になりたくなくて仕方なくあんた達と付き合ってただけだから。もう話しかけないで‼ほっといてよ‼」
言ってしまった。
北斗の前でどいつもこいつも何なの?
しーんとしたこの空気…だけど「行こ‼」
「待ってよ‼」とくるみ。
「何?」と私。
「あかね…生意気…ムカツクからもう関わらない」
「そうして‼」
もうどうにでもなればいい。
向こうから売られたケンカを私は買った。
なぜかさゆりとりくとは私に謝れコール…。
「…せぇな…」北斗何?
「うるせぇよ‼しつけーよ‼」
静かになった謝れコール。
ゆうりくんが一言。
「次ねぇよ…お前ら3人。さゆり、くるみ、りくとさん」
なぜかゆうりくんの姿に気付いてからやたら大人しくなったのはなぜか私は知らなかった。
その場を去る3人。
「ごめんね…北斗。振り回してばっかりだね…」
「今さらじゃん」
そう言って笑った…
怒らないの?
不満とかないの?
ねぇ…我慢しないで言ってよ。
私、何も言われない方が苦しいよ。
そんな気持ちで見た、夜空に咲く花火。
色んな色、心臓に響く音、夏の終りが近いと知らせているような気がした…。
花火が終わった帰り道二人きり。
今のこの気持ち伝えよう。
深呼吸…。
「ねぇ…何で怒らないの?私に不満ないの?」
「………」
「何も思わないって事?」
「いい気はしないよ…でもさ、今それをあかねに怒ったところでどうにもならないし…あかねも頑張ったし‼前向いてた。俺の言う事聞いて…十分だよ」
溢れだした涙はなかなか止まらない…。
「ごめんね…ごめんね…」
それ以外の言葉なんて見つからない。
私はケータイを取り出してりこに連絡して謝った。
楽しいはずの花火大会を壊してしまったから。
りことゆうりくんも気にしなくていいと言ってくれた。
でもね…電話を切ろうとした時
「あかね、今日うちに泊まるからってあかねのお母さんに許しもらったから北斗とラブラブにね」ブチ…ツーツー
意味がわからないよ…。
ポカーンとしてる私。
「今日俺んち来てよ」
待って‼心の準備は必要じゃない?
今決まったの?
コンビニに入った。
飲み物と食べ物。後は…何必要?
歯ブラシとタオル…。
「あるから…歯ブラシもタオルも」
何を買ったのか覚えてないほど緊張してた。
北斗は普通に「ただいま。今日あかね泊まるから」
お母さんに呼ばれてリビングの方へ…。
私は玄関でなつさんをなでなでしてた。
リビングから「責任とれない事はしないでね…」
「わかってるし」と北斗。
そうだよね…まだ未成年。親に養ってもらってる身だ。
私もお母さんの言ってる事に間違いはないと思った。
北斗と部屋に…。
なつさんは今日はいない。
二人きり…。
いきなり…ぐぅぅぅ…私のお腹…。
「何か食べたら?」
タイミング悪い。また爆笑されてる…。
いつもの事…。
花火大会の話しはしない。
お互いなんとなく。
だけど「キレイだったね…花火。北斗と見れてよかったよ。私。連れて行ってくれたみんなに感謝してるよ」
「なら…よかった」
寂しげに見えた北斗の笑顔。
私何回傷つけて、何回助けてもらったかな。
今度は私が…守るんだ。
花火は一瞬だから美しい。
その一瞬の儚さが切なく、美しい。
でも私は一瞬じゃなく、ずっと北斗と居たいから。
毎年、花火一緒にみたいから…。
でも私には関係ないイベント。
バイト先の窓の外には浴衣着た女の子やおしゃれした人達が見えた。
楽しそう…。
りこもお祭り行くって行ってたなぁ。
そんな事ばっかり考えてた。
「佐藤さん、あがっていいよ」
バイト終わった。
家に帰って寝よう…うん…決まり。
「お先に失礼します」
「お疲れさん」
外に出るとりこがいた。
何でいるの?
ゆうりくんは?
「あかね‼祭り行くよ‼」
「………無理」
「いいから」
無理矢理…。
「ゆうりくんは?」
「知らない‼」
えっ?ケンカしたのかな?聞いていいのかな?
「何か…あったの?」
「別に」
いつも通りのりこ。
もしかして私に気を使ってる?
「私の事気にしないで‼楽しんできて‼」
「何であかねに気使うの?全然使ってませんけど」
そうですか…。
どうでもいい話ししながら来てしまった…。
お祭り。
人であふれてる。
いつぶり?小学校以来かも。
中学校の時は毎年具合悪いとか断ってきたし。
そこにはゆうりくん…と北斗?
ハメられた…私。
ゆうりくんと北斗は仲良さそうに話してた。
「ゆうりー‼お待たせ‼」
ゆうりくんは手をあげた。
北斗は…「お疲れ」
「うん…人すごいね?」
「そうだな」余裕な顔。
気乗りしないな。本当は。
だけど会いたかった。
本心は嬉しかった…でも会いたくないあの子達も来てるはず。会いたくないし、話しかけられたらまた情けない私を北斗に見せる事になる。
もう…そんなの嫌だ。
その時、あの日言われた「前向け‼俺いるじゃん‼逃げないから」あの言葉。
だから、逃げるのやめよう。
どこにいたって私は私。
それなら逃げないで堂々としていよう。
そう強く強く思ったから「北斗お腹すいてない?」って手を握って歩きだした。
二人で一緒に大勢の中を歩くのは初めて。
夜にデートもいいね。
話してる事も変わりないのに雰囲気が違うだけで全然違う会話にも感じた。
前を歩くゆうりくんとりこは見てるこっちの身にもなってほしいほどラブラブしてる…。
「北斗はゆうりくん知ってたの?」
「同じ中学だし、よく遊んでた。地元一緒だし」
「そうだったの…知らなかった」
「知らなかったのあかねだけじゃないかな…」
そうなんだ…。
って事は「りこも知ってたの?」
「知ってたと思うけど」
そうなんだ…。
知らなかったの私だけ…。
多分、周りをちゃんと見ていなかっただけ。
これも私の悪いところ。
「あそこで花火見ようよ‼」
りこ…楽しそう。
私たちは四人でその場所に行こうとしたとき…。
「あっ…」
さゆり…りくと…くるみ…。
会いたくないメンバー。
くるみは何事もなかったように「あかねじゃん」
「久しぶり…」
「噂の彼氏さん?」
「そうだよ…」
他二名も来た。来なくていいのに。
「北斗、あかねちゃんの元彼のりくと。今は私の彼氏」
あきらかに不機嫌そうな北斗。
「何の用?邪魔しないでよ‼」とりこ。
「邪魔だった?ごめんね。」とさゆり。
このやりとり長く続きそうだったから…
「花火始まるよ。行こうよ」と私。
この場を去ろうとした時…。
「今も何されても反応薄いの?」
はっ…?
一パシッ一
気付いたら私…りくとにビンタしてた。
「あんたと北斗一緒にしないでよ‼あんたの事、悪いけど一度も好きだと思った事ないから‼周りが決めたから…一人になりたくなくて仕方なくあんた達と付き合ってただけだから。もう話しかけないで‼ほっといてよ‼」
言ってしまった。
北斗の前でどいつもこいつも何なの?
しーんとしたこの空気…だけど「行こ‼」
「待ってよ‼」とくるみ。
「何?」と私。
「あかね…生意気…ムカツクからもう関わらない」
「そうして‼」
もうどうにでもなればいい。
向こうから売られたケンカを私は買った。
なぜかさゆりとりくとは私に謝れコール…。
「…せぇな…」北斗何?
「うるせぇよ‼しつけーよ‼」
静かになった謝れコール。
ゆうりくんが一言。
「次ねぇよ…お前ら3人。さゆり、くるみ、りくとさん」
なぜかゆうりくんの姿に気付いてからやたら大人しくなったのはなぜか私は知らなかった。
その場を去る3人。
「ごめんね…北斗。振り回してばっかりだね…」
「今さらじゃん」
そう言って笑った…
怒らないの?
不満とかないの?
ねぇ…我慢しないで言ってよ。
私、何も言われない方が苦しいよ。
そんな気持ちで見た、夜空に咲く花火。
色んな色、心臓に響く音、夏の終りが近いと知らせているような気がした…。
花火が終わった帰り道二人きり。
今のこの気持ち伝えよう。
深呼吸…。
「ねぇ…何で怒らないの?私に不満ないの?」
「………」
「何も思わないって事?」
「いい気はしないよ…でもさ、今それをあかねに怒ったところでどうにもならないし…あかねも頑張ったし‼前向いてた。俺の言う事聞いて…十分だよ」
溢れだした涙はなかなか止まらない…。
「ごめんね…ごめんね…」
それ以外の言葉なんて見つからない。
私はケータイを取り出してりこに連絡して謝った。
楽しいはずの花火大会を壊してしまったから。
りことゆうりくんも気にしなくていいと言ってくれた。
でもね…電話を切ろうとした時
「あかね、今日うちに泊まるからってあかねのお母さんに許しもらったから北斗とラブラブにね」ブチ…ツーツー
意味がわからないよ…。
ポカーンとしてる私。
「今日俺んち来てよ」
待って‼心の準備は必要じゃない?
今決まったの?
コンビニに入った。
飲み物と食べ物。後は…何必要?
歯ブラシとタオル…。
「あるから…歯ブラシもタオルも」
何を買ったのか覚えてないほど緊張してた。
北斗は普通に「ただいま。今日あかね泊まるから」
お母さんに呼ばれてリビングの方へ…。
私は玄関でなつさんをなでなでしてた。
リビングから「責任とれない事はしないでね…」
「わかってるし」と北斗。
そうだよね…まだ未成年。親に養ってもらってる身だ。
私もお母さんの言ってる事に間違いはないと思った。
北斗と部屋に…。
なつさんは今日はいない。
二人きり…。
いきなり…ぐぅぅぅ…私のお腹…。
「何か食べたら?」
タイミング悪い。また爆笑されてる…。
いつもの事…。
花火大会の話しはしない。
お互いなんとなく。
だけど「キレイだったね…花火。北斗と見れてよかったよ。私。連れて行ってくれたみんなに感謝してるよ」
「なら…よかった」
寂しげに見えた北斗の笑顔。
私何回傷つけて、何回助けてもらったかな。
今度は私が…守るんだ。
花火は一瞬だから美しい。
その一瞬の儚さが切なく、美しい。
でも私は一瞬じゃなく、ずっと北斗と居たいから。
毎年、花火一緒にみたいから…。