プラネタリウム
暗い空
私を照らしてくれた星は今は一つもない。
もしあるとしたら…。
それは…。
プラネタリウム。
部屋の天井に映し出される星。
そこには北斗の笑顔がある。
今は遠すぎて手をのばしても届かない。
ケータイが鳴る。
「………大翔くん………」
今は話したくない。
やっと学校に行って、やっとバイトに行く。
ぼぉーっとしてる方が今は多い。
そんないつまでもウジウジしている自分に嫌気すらさしていた。
だけど抜け出せないのは…北斗の存在が私の中で大きかった証。
今頃初恋の子と楽しい時間をきっと過ごしているんだろうなって…。
りこから北斗の話し聞かされてもまだいつかまた北斗の側にいられる日が来てほしいと願ってしまう。
今の私は救いようがない。
しばらくケータイは電源をおとした。
鳴ると期待する。
それに…そのメモリーにはまだ二人が笑っているから。
消せない写真があるから。
見ないように…ケータイから離れた。
私の時間は止まったまま。
もう冬休みに入る。
そしてクリスマス。
私には縁のないイベント。
バイトは7時まで。
気が紛れて調度いい。
だけど、こういう時はバイトの時間がすぐ終わる。
家に帰ってケーキくらいは食べよう…で寝る。
今日の予定。
りこ達との約束は断った。
あの日以来大翔くんとも連絡取っていない。
元気かなぁ?
大翔くん…彼女できたかな…。
きっとりこから私のこの情けない現状を耳にしているはずだ。はずかしくて会えない。
ケータイは引き出しの中。
持った時はあんなに嬉しかったのに。
そんなバイトの帰り道。
この公園。
北斗見かけたなぁって考えてた。
誰もいないし、少し座ってから帰ろう。
静かな夜。
空を見上げると数えきれないほどの星までクリスマスを楽しんでいるようだった。
その時、足音が聞こえた。
微妙にこわい。変な人だったらどうしよう…。
私は下を向いてこわい気持ちと戦っていた。
ケータイカモン‼と心で叫びながら。
「あかね…?」
誰?あっ………「北斗?」
「久しぶりだな…」
「そうだね…」
気持ちが落ち着き始めた時だったのに。
私は「帰るね‼じゃ‼」
とその場を立ち去ろうとした時、腕をつかまれた。
「あかね…本当にごめん。だけど俺はあかねの事好きだったよ…みくと重ねてたところもあったけど。それは嘘じゃない…。あかねと別れて俺気付いた…やっぱりあかねが好きなんだ…」
何それ?
今まで私どんな気持ちで過ごしていたかわかる?
この人本当に勝手…。
重ねられた時点で好きは嘘じゃん。
愛しくて…いつかまた繋がれると願っていた北斗はこんな人だったの?
私無理だよ。
心変わり早い人。
「北斗…私はみくって子の変わりは出来ないよ。その子と私を重ねた時点で好きとは違う…。私は北斗の都合いい人じゃないし。好きとかそういうのもういいから」
私ね…なぜか北斗の言葉で吹っ切れた。
今さら好きだった?嘘じゃない?
何それ?
「そうだよな…信じれないよな…ごめん。じゃぁ…行くわ」
イライラする‼
ウジウジしてた自分がばっかみたい‼で笑えた。
3キロ体重減ったのはラッキーかな。
家に帰ってやけ食いしたら…気持ち悪くて、胃薬飲んで寝た。
なんだろ…このクリスマスは。
だけど…この歳でサンタさんが来た。
玄関ポストに…宛名のないサンタさんが来た。
きっと父と母だ。
「ありがとう」と言っても「違うよ」の一点張り。
私が元気なかったからきっとくれたんだ。
真っ白なマフラー。
かわいい。
私の心がほっこりするプレゼント。
ありがとう…。
もしあるとしたら…。
それは…。
プラネタリウム。
部屋の天井に映し出される星。
そこには北斗の笑顔がある。
今は遠すぎて手をのばしても届かない。
ケータイが鳴る。
「………大翔くん………」
今は話したくない。
やっと学校に行って、やっとバイトに行く。
ぼぉーっとしてる方が今は多い。
そんないつまでもウジウジしている自分に嫌気すらさしていた。
だけど抜け出せないのは…北斗の存在が私の中で大きかった証。
今頃初恋の子と楽しい時間をきっと過ごしているんだろうなって…。
りこから北斗の話し聞かされてもまだいつかまた北斗の側にいられる日が来てほしいと願ってしまう。
今の私は救いようがない。
しばらくケータイは電源をおとした。
鳴ると期待する。
それに…そのメモリーにはまだ二人が笑っているから。
消せない写真があるから。
見ないように…ケータイから離れた。
私の時間は止まったまま。
もう冬休みに入る。
そしてクリスマス。
私には縁のないイベント。
バイトは7時まで。
気が紛れて調度いい。
だけど、こういう時はバイトの時間がすぐ終わる。
家に帰ってケーキくらいは食べよう…で寝る。
今日の予定。
りこ達との約束は断った。
あの日以来大翔くんとも連絡取っていない。
元気かなぁ?
大翔くん…彼女できたかな…。
きっとりこから私のこの情けない現状を耳にしているはずだ。はずかしくて会えない。
ケータイは引き出しの中。
持った時はあんなに嬉しかったのに。
そんなバイトの帰り道。
この公園。
北斗見かけたなぁって考えてた。
誰もいないし、少し座ってから帰ろう。
静かな夜。
空を見上げると数えきれないほどの星までクリスマスを楽しんでいるようだった。
その時、足音が聞こえた。
微妙にこわい。変な人だったらどうしよう…。
私は下を向いてこわい気持ちと戦っていた。
ケータイカモン‼と心で叫びながら。
「あかね…?」
誰?あっ………「北斗?」
「久しぶりだな…」
「そうだね…」
気持ちが落ち着き始めた時だったのに。
私は「帰るね‼じゃ‼」
とその場を立ち去ろうとした時、腕をつかまれた。
「あかね…本当にごめん。だけど俺はあかねの事好きだったよ…みくと重ねてたところもあったけど。それは嘘じゃない…。あかねと別れて俺気付いた…やっぱりあかねが好きなんだ…」
何それ?
今まで私どんな気持ちで過ごしていたかわかる?
この人本当に勝手…。
重ねられた時点で好きは嘘じゃん。
愛しくて…いつかまた繋がれると願っていた北斗はこんな人だったの?
私無理だよ。
心変わり早い人。
「北斗…私はみくって子の変わりは出来ないよ。その子と私を重ねた時点で好きとは違う…。私は北斗の都合いい人じゃないし。好きとかそういうのもういいから」
私ね…なぜか北斗の言葉で吹っ切れた。
今さら好きだった?嘘じゃない?
何それ?
「そうだよな…信じれないよな…ごめん。じゃぁ…行くわ」
イライラする‼
ウジウジしてた自分がばっかみたい‼で笑えた。
3キロ体重減ったのはラッキーかな。
家に帰ってやけ食いしたら…気持ち悪くて、胃薬飲んで寝た。
なんだろ…このクリスマスは。
だけど…この歳でサンタさんが来た。
玄関ポストに…宛名のないサンタさんが来た。
きっと父と母だ。
「ありがとう」と言っても「違うよ」の一点張り。
私が元気なかったからきっとくれたんだ。
真っ白なマフラー。
かわいい。
私の心がほっこりするプレゼント。
ありがとう…。