豊中まわり
結莉ひとりを好きなことは、そんなに驚かれることなのか?
片思いの時よりも、どんどん好きになっていくのに。
俺ばっかり好きなのに。
小学生の時は、絶対結莉と結婚するんだと思ってた。
つきあいたいとかじゃなくて、父さんと母さんみたいに、結婚したかった。
小学5年で初めて結莉と手を繋いだ瞬間、今まで触れたものの中で一番緊張した。一番心地よかった。
今思えば あの時、快と不快のスイッチが入った気がする。
結莉に触れた感触が快。それ以外が不快。
中学生になって、本気で好きな気持ちだけ積もって、深瀬に触るどころか、関われない日々が続いた。
その分、妄想癖がひどくなった。
余計な知識も増え始めた。
毎日妄想で、結莉に勉強を教えてもらったり、デートしたり、部屋によんだり、押し倒したり。
今思えば、本当に気持ち悪いレベルで、結莉のことばかり考えていた。
誰にも言っていないが、俺は、本用に結莉以外に興味が持てない。
それは、性的な意味においても。
まわりの男子が、急にその手の動画やDVDに興味を持ち始めた中学生のころ、俺は、ただ気持ち悪いとしか感じなかった。
そういう映像や写真に軽く吐き気さえ感じた。
何かおかしいのかと思ったが、それを結莉で妄想すると、異様に興奮した。
色んな意味で、俺は結莉1人に反応する。
気持ち悪いレベルだ。
俺は、サッカーと妄想で、中学を終えた。
高校生になっても、ヘタレな俺だったのに、神様がチャンスをくれた。
奇跡が起こり、その妄想が 次々と現実になっている。
最近考えることは、もちろん、昨日の続きもあるが、何より、どうやったら最短で結莉と結婚できるかだ。
これを本気で考えている自分が、たまに怖くなる。
結莉は16で結婚できるが、俺は18までできない。
もうすぐこの法律も変わるらしいが。
とりあえず結莉の、もうすぐくる誕生日に指輪を贈ることは決めている。
つきあい初めてすぐに贈りたかったけど、重いと思われたら微妙だと思い、誕生日まで待ったんだ。
一緒に買いに行きたいけど、結莉は絶対遠慮するから、俺が選んでサプライズで贈るんだ。
結莉の誕生日デートを妄想していたら、あっという間に授業が終わっていた。
試験が近いので今日は部活もないし、早く帰れる。
しかも、家庭教師の日だから結莉とたっぷり一緒にいられる。
そうだ。結莉は今日、委員会があるから、終わり次第家に来るって言ってたけど、校門前で待っておこう。
長瀬がまた 何するかわからないし。
早く結莉に会いたい。
急いで帰り支度をして、靴箱兼ロッカーを開けた。
ポトンと何かが落ちた。
拾い上げて見てみると、怖いぐらいピンクな封筒に下手な字で俺の名前と女子の下の名前が書いてあった。
結莉が学園祭に来てから、この手のものは減っていたのに‥‥。
面倒だな‥‥と思いながら、カバンのポケットに入れた。
基本、読まずに捨てるが、学校に捨てるのは流石に悪い。
家に帰ってから捨てることにしていた。
ロッカーを閉めて、自転車置き場へ急いだ。
片思いの時よりも、どんどん好きになっていくのに。
俺ばっかり好きなのに。
小学生の時は、絶対結莉と結婚するんだと思ってた。
つきあいたいとかじゃなくて、父さんと母さんみたいに、結婚したかった。
小学5年で初めて結莉と手を繋いだ瞬間、今まで触れたものの中で一番緊張した。一番心地よかった。
今思えば あの時、快と不快のスイッチが入った気がする。
結莉に触れた感触が快。それ以外が不快。
中学生になって、本気で好きな気持ちだけ積もって、深瀬に触るどころか、関われない日々が続いた。
その分、妄想癖がひどくなった。
余計な知識も増え始めた。
毎日妄想で、結莉に勉強を教えてもらったり、デートしたり、部屋によんだり、押し倒したり。
今思えば、本当に気持ち悪いレベルで、結莉のことばかり考えていた。
誰にも言っていないが、俺は、本用に結莉以外に興味が持てない。
それは、性的な意味においても。
まわりの男子が、急にその手の動画やDVDに興味を持ち始めた中学生のころ、俺は、ただ気持ち悪いとしか感じなかった。
そういう映像や写真に軽く吐き気さえ感じた。
何かおかしいのかと思ったが、それを結莉で妄想すると、異様に興奮した。
色んな意味で、俺は結莉1人に反応する。
気持ち悪いレベルだ。
俺は、サッカーと妄想で、中学を終えた。
高校生になっても、ヘタレな俺だったのに、神様がチャンスをくれた。
奇跡が起こり、その妄想が 次々と現実になっている。
最近考えることは、もちろん、昨日の続きもあるが、何より、どうやったら最短で結莉と結婚できるかだ。
これを本気で考えている自分が、たまに怖くなる。
結莉は16で結婚できるが、俺は18までできない。
もうすぐこの法律も変わるらしいが。
とりあえず結莉の、もうすぐくる誕生日に指輪を贈ることは決めている。
つきあい初めてすぐに贈りたかったけど、重いと思われたら微妙だと思い、誕生日まで待ったんだ。
一緒に買いに行きたいけど、結莉は絶対遠慮するから、俺が選んでサプライズで贈るんだ。
結莉の誕生日デートを妄想していたら、あっという間に授業が終わっていた。
試験が近いので今日は部活もないし、早く帰れる。
しかも、家庭教師の日だから結莉とたっぷり一緒にいられる。
そうだ。結莉は今日、委員会があるから、終わり次第家に来るって言ってたけど、校門前で待っておこう。
長瀬がまた 何するかわからないし。
早く結莉に会いたい。
急いで帰り支度をして、靴箱兼ロッカーを開けた。
ポトンと何かが落ちた。
拾い上げて見てみると、怖いぐらいピンクな封筒に下手な字で俺の名前と女子の下の名前が書いてあった。
結莉が学園祭に来てから、この手のものは減っていたのに‥‥。
面倒だな‥‥と思いながら、カバンのポケットに入れた。
基本、読まずに捨てるが、学校に捨てるのは流石に悪い。
家に帰ってから捨てることにしていた。
ロッカーを閉めて、自転車置き場へ急いだ。