俺様がキライな女だっているんです!
大好きなんだ。

『桐、楽譜盗られたぁ!今日、みんなに聴いてもらうつもりだったのに。』

桐の腰に巻き付きながら、そう言うと。

「お昼、一緒に行くから大丈夫だよ。」

さすが桐!

『ほんと?ありがとー。』

頭を撫でながら、優しく笑ってくれる。

「相変わらず仲良しね。」

『うんっ!だって桐は自分より大事な人だもん。』

「自分より?」

『例えば、二人病気になってクスリが1つしかありません。私は迷わず桐に飲ませます。そういうこと!』

ポカンと口を開けたままの柚乃。

「蓮ありがとう。でも、オレはそれを半分にして、二人で飲んで、同じだけ一緒にいられるほうがいいな。」

『そうだね。そっちのほうが幸せだね。』

「だろ?」

嬉しそうな桐に私も嬉しくなる。

「全く…ラブラブね。」

『うんっ!』

「大好きだからね。」

『私も~!』

二人抱き締めあって、幸せ実感していると。

『てか、授業始まる!』

三人で猛ダッシュ。

ギリギリ講義に間に合いました。





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