晴れ渡る空の下で、君のために風となる。
リョータは学校のどこかにいて、どこからか私の走る姿を見ていると──思い込んでた。
こんなの、わかるわけないよ。隣にある病院の窓から見てたなんて……言われなきゃ気付かない。
「手紙は、どうやって……?」
病院にいたと言うのなら、手紙はどうやって届けていたんだろう。
そんな疑問を素直に投げかけると、リョータのお母さんは嫌な顔一つせず答えてくれた。
「成城に通ってる彩音ちゃんが、代わりに届けてくれてたみたい。崚太の一つ年下の幼なじみなの。初めは嫌がってたけど、崚太が頼み込んで渋々了承してくれたんだって」
「あ、なるほど……」
だからあの子は、私の靴箱の前にいたんだ……。
疑問が解消されて、ようやく腑に落ちる。
「じゃあリョータは、私を見つけてすぐに手紙を出してくれたんですか?」
ここぞとばかりに質問を重ねると、リョータのお母さんの表情が曇った。
あ……。
やってしまった踏み込み過ぎた。そう思っても、もう後の祭り。吐いた言葉を取り消す力なんて私は持ち合わせていなかった。
こんなの、わかるわけないよ。隣にある病院の窓から見てたなんて……言われなきゃ気付かない。
「手紙は、どうやって……?」
病院にいたと言うのなら、手紙はどうやって届けていたんだろう。
そんな疑問を素直に投げかけると、リョータのお母さんは嫌な顔一つせず答えてくれた。
「成城に通ってる彩音ちゃんが、代わりに届けてくれてたみたい。崚太の一つ年下の幼なじみなの。初めは嫌がってたけど、崚太が頼み込んで渋々了承してくれたんだって」
「あ、なるほど……」
だからあの子は、私の靴箱の前にいたんだ……。
疑問が解消されて、ようやく腑に落ちる。
「じゃあリョータは、私を見つけてすぐに手紙を出してくれたんですか?」
ここぞとばかりに質問を重ねると、リョータのお母さんの表情が曇った。
あ……。
やってしまった踏み込み過ぎた。そう思っても、もう後の祭り。吐いた言葉を取り消す力なんて私は持ち合わせていなかった。