晴れ渡る空の下で、君のために風となる。
誰よりも透明で、誰よりも色鮮やかな君のことを、意地でも見つけたらよかった。
そしたらもっと他に、同じ時間を共有する道があったかもしれないのに。
「リョータは……もう、目を覚まさないんですか……?」
「……わからない。お医者さんは、もしかしたら目を覚ますかもしれないし……一生眠ったままかもしれないって」
切れ切れに投げ掛けた質問に返ってきたのは、希望と絶望が混濁した、残酷な答え。
そんな……。ずっとこのままかもしれないだなんて、そんなの嫌だよ……。
「私、リョータに貰ってばっかりで……っ、苦しい時ずっと助けてもらってて……まだ何も、返せてないのに……っ」
ありがとうも、何も言えないまま。
私はまだ、君に伝えたいことが沢山あるのに。
「返せてないだなんて、そんなの嘘だわ」
泣きじゃくる私の耳に、リョータのお母さんの優しい声が届いた。
「あなたと手紙のやり取りを始めてから、あの子すごく楽しそうだった。初めは私も主人も、文通のことを知らなかったの。でも、何かいいことがあったんだってわかるくらい、崚太は明るくなった。全部……あなたのおかげ」
そしたらもっと他に、同じ時間を共有する道があったかもしれないのに。
「リョータは……もう、目を覚まさないんですか……?」
「……わからない。お医者さんは、もしかしたら目を覚ますかもしれないし……一生眠ったままかもしれないって」
切れ切れに投げ掛けた質問に返ってきたのは、希望と絶望が混濁した、残酷な答え。
そんな……。ずっとこのままかもしれないだなんて、そんなの嫌だよ……。
「私、リョータに貰ってばっかりで……っ、苦しい時ずっと助けてもらってて……まだ何も、返せてないのに……っ」
ありがとうも、何も言えないまま。
私はまだ、君に伝えたいことが沢山あるのに。
「返せてないだなんて、そんなの嘘だわ」
泣きじゃくる私の耳に、リョータのお母さんの優しい声が届いた。
「あなたと手紙のやり取りを始めてから、あの子すごく楽しそうだった。初めは私も主人も、文通のことを知らなかったの。でも、何かいいことがあったんだってわかるくらい、崚太は明るくなった。全部……あなたのおかげ」