晴れ渡る空の下で、君のために風となる。
自分でもびっくりするくらい汚い字で面会の手続きを済ませ、リョータのいる病室に辿り着く。
ピンク色のカーテンは閉め切られていて、その手前で私はピタリと足を止めた。
なんか……緊張してきた。今更だって思うけど、数日ぶりだし。
心拍数がどんどん上がっていくのを感じながらピンク色に手を掛ける。と、
「わっ」
私が引くのよりも数瞬早く、カーテンが内側から引かれた。
そこから姿を現したのはリョータのお母さんで、前のめりだった私は慌てて体勢を整える。
「登坂さん……」
「す、すみません、いらっしゃったことに気付かなくてっ」
「いえ、こちらこそ。練習終わってから来てくれたのね」
「はい。テストの間は来れなかったんですけど、ようやく時間が出来て」
リョータ起きてますか。カーテンの中を覗き込もうとした時、後ろ手にカーテンを閉められた。
びっくりして、思わず凝視してしまう。そんな私の視線から逃れるように目を伏せて、リョータのお母さんは申し訳なさそうに口を開いた。
「ごめんなさい……あの子、今寝たところなのよ」
「え……」
ピンク色のカーテンは閉め切られていて、その手前で私はピタリと足を止めた。
なんか……緊張してきた。今更だって思うけど、数日ぶりだし。
心拍数がどんどん上がっていくのを感じながらピンク色に手を掛ける。と、
「わっ」
私が引くのよりも数瞬早く、カーテンが内側から引かれた。
そこから姿を現したのはリョータのお母さんで、前のめりだった私は慌てて体勢を整える。
「登坂さん……」
「す、すみません、いらっしゃったことに気付かなくてっ」
「いえ、こちらこそ。練習終わってから来てくれたのね」
「はい。テストの間は来れなかったんですけど、ようやく時間が出来て」
リョータ起きてますか。カーテンの中を覗き込もうとした時、後ろ手にカーテンを閉められた。
びっくりして、思わず凝視してしまう。そんな私の視線から逃れるように目を伏せて、リョータのお母さんは申し訳なさそうに口を開いた。
「ごめんなさい……あの子、今寝たところなのよ」
「え……」