晴れ渡る空の下で、君のために風となる。
Second Letter
【君と同じで】
12月に入り、急激に気温が下がったように思う。
日中は陽射しのおかげで幾分マシだけど、朝晩は手足が凍りそうになる寒さだ。
学校の最寄り駅までの道を、マフラーに顔を埋めながら歩く。
「終わったね……」
「色んな意味でな」
言ってからもうひとつ吐いた息は、白くなって夜の闇に溶け込んでいった。
「ちょっと。色んな意味で終わったのはあんただけでしょ? 一緒にしないでよ」
「お前もそんな頭良くねぇじゃん。同じだろ」
「違います!」
「はいはい、同じな。わかったから」
「違うって言ってんでしょ!?」
まるで小学生の喧嘩のようなやり取り。内容は、今日が最終日だった二学期の期末テストの出来だ。
日中は陽射しのおかげで幾分マシだけど、朝晩は手足が凍りそうになる寒さだ。
学校の最寄り駅までの道を、マフラーに顔を埋めながら歩く。
「終わったね……」
「色んな意味でな」
言ってからもうひとつ吐いた息は、白くなって夜の闇に溶け込んでいった。
「ちょっと。色んな意味で終わったのはあんただけでしょ? 一緒にしないでよ」
「お前もそんな頭良くねぇじゃん。同じだろ」
「違います!」
「はいはい、同じな。わかったから」
「違うって言ってんでしょ!?」
まるで小学生の喧嘩のようなやり取り。内容は、今日が最終日だった二学期の期末テストの出来だ。