晴れ渡る空の下で、君のために風となる。
大切な人を失ったことがきっかけで、走ることをやめてしまった主人公の元に、1人の転校生がやってくる。
転校生が主人公を焚きつけるけど、主人公はそれを疎ましく思っていた。
だけどその矢先、転校生がもう二度と走れないことを知り、色んな葛藤の末、主人公はもう一度走ることを決意したんだ。
ストーリーもフレーズも、全部よかった。
読書とは無縁だった私が、こんなにも熱中して、あっという間に読めた。
「冬休みが明けるまで、まだ1週間近くあるのか……」
壁に掛けたカレンダーを眺めて、溜め息をこぼす。
たった2週間程しかない冬休みを、長いなんて初めて思ったよ。
大好きな陸上だけに熱中できる長期休みは私にとって至福以外の何者でもなかったのに、今は早く新学期が始まってほしいって思ってる。
そう思う、唯一で最大の理由は。
「……」
ベッドから勢いよく体を起こし、机に向かう。
右側の引き出しを開け、リョータからの手紙と共にしまってある便箋を取り出した。
昔、誕生日に康介からもらった白いクマのペン立てから、ボールペンも一緒に。
転校生が主人公を焚きつけるけど、主人公はそれを疎ましく思っていた。
だけどその矢先、転校生がもう二度と走れないことを知り、色んな葛藤の末、主人公はもう一度走ることを決意したんだ。
ストーリーもフレーズも、全部よかった。
読書とは無縁だった私が、こんなにも熱中して、あっという間に読めた。
「冬休みが明けるまで、まだ1週間近くあるのか……」
壁に掛けたカレンダーを眺めて、溜め息をこぼす。
たった2週間程しかない冬休みを、長いなんて初めて思ったよ。
大好きな陸上だけに熱中できる長期休みは私にとって至福以外の何者でもなかったのに、今は早く新学期が始まってほしいって思ってる。
そう思う、唯一で最大の理由は。
「……」
ベッドから勢いよく体を起こし、机に向かう。
右側の引き出しを開け、リョータからの手紙と共にしまってある便箋を取り出した。
昔、誕生日に康介からもらった白いクマのペン立てから、ボールペンも一緒に。