涙をみせない少女
あれから、私は、今までの事を全て話した。
「そんな事があったのか…でも、大丈夫だ。俺は、お前から、絶対に離れない。お前と俺はダチだ。裏切らない」
「…っ、ほん…とに?絶対?」
「絶対だ。」
何だろ、初めて会ったのに、好きに…なっちゃた。
「よし!で、これからどうする?、そういえばお前、何組?」
「1組だよ」
「マジ!?俺も1組!同じクラスだよな!」
「え!3年だよね?!」
「おう、やったー!知らんかったわ。俺さ、毎日さぼっとるじゃん。それに、俺、友達おらんし」
「嬉しい…よっしゃ」
「何?そんなに、俺と一緒で良かった?」
「うん…てか、水崎くんって意外と面白い人なんだね。」
「意外か〜。なぁ、その…俊で…いいよ」
「え?」
「だーかーら、俊でぃぃょ」
うわ、水崎くん顔が真っ赤だ。でも、照れるな。
「しししししゅん」
「もう一回言って、ハッキリと…美音」
かぁぁぁ、もう、言っちゃえ!
「俊!」
「お、おう!よろしくな!」
「うん!」
その日から私たちは仲良くなり、お互いに惹かれ合い、そしてその一か月後、彼から告白され私たちは付き合った。
家が冷たくても親友に裏切られても…私は俊が居てくれたから私はいつも幸せだと感じた。
なのに…なんで私は何か悪いことをしたのだろうか。私たちは幸せになってはならないのだろうか…
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